Category : あなたの知らない囲碁将棋の世界

でかすぎる将棋たち

日本で親しまれている将棋。老若男女問わず遊ぶことのできるゲームですが、実は現在遊ばれている将棋は本将棋と言い、過去にはもっと複雑かつ大きな将棋があったのです。今回はそんな変わった将棋をいくつかご紹介します。事前に比べる対象として通常の将棋の駒の数と盤面の升目を伝えておきますと駒8種類に縦横9マスです。

平安大将棋

平安時代には打たれていたとされる将棋の一つで現在の将棋の元の一つです。11120年の書物「二中暦」に記されています。縦横13マスに通常の駒に13種類の駒が追加されています。本将棋とは違いは持ち駒のルールがなかったり玉将だけにしても勝ちだったりと、現在行われる将棋とは駒が同じでも成った時の動きが違うなどの差があります。

大将棋

規模の大きさから実際に遊ばれていたかと疑われていた将棋の一種です。縦横15マスずつに区切られた将棋盤に駒の種類は29種類とかなり大きいです。この大将棋は「普通唱導集」という鎌倉時代に書かれた文献に大将棋を指していた人物充ての追悼文があり、文章中の内容も大将棋の配置に矛盾しないことから13世紀には大将棋が実際に行われていたとされています。また鎌倉の鶴岡八幡宮での発掘で大将棋の駒が見つかっているそうです。

泰将棋

後で口述する大局将棋が見つかる前までは最大の将棋として知られていたもので、大将棋を元に拡張していったものの最大形にあたります。玉将がなく、自在天王という駒があります。駒の数は93種類、盤面縦横が25マスあり、一部の駒の動きは同じですが成る方法が違い相手の駒を取った場合に成駒になります。

広将棋

荻生徂徠という江戸時代中期の人物の作と言われています。囲碁の道具を使って行われるものでルールや駒の動きが独特でほかの将棋とはだいぶ違います。盤面は囲碁のものを使いますので縦横19マスあり、囲碁と同じように線の交差している場所に駒を配置します。駒も34種類あり、将をとるだけではなく、中軍と旗という駒のどちらかをとっても負けになります。ただし、中軍が師に成れば将と同じ扱いになり、将と旗を取られても負けません。駒のなり方や効果も特殊なもので古将棋の中でもかなり変わったものの部類に入ります。

大局将棋

将棋の中で最も多い駒と盤面を持つ将棋です。1990年ごろに将棋の家元、大橋家の古文書から発見された将棋で江戸時代に考案されたと考えられますが、棋譜が現存しない上に盤と駒を作った証拠もないため実際に指されていたかは不明です。大きさは駒の数が804枚・209種類と縦横36マスに区切られた将棋盤を使います。本将棋と違って持ち駒はありません。また玉将を取られても太子が残っていれば負けにならないためどちらか一枚が残った状態になる必要があります。特定の駒は自分より格の低い駒ならばいくつでも飛び越えて飛び越えた先の敵味方含めた駒すべてを取ることができるなど普通の将棋とは全く違ったルールがあります。実はこの大局将棋、以前テレビ「トリビアの泉」という番組で紹介されていて実際にプロの方がやったそうですが対局時間32時間41分3805手という時間をかけてようやく終了しました。

いかがでしょうか。将棋は平安時代の頃から行われていましたが、現在に至るまでルール変更や駒の数に違いをもたせて遊ばれていたようです。しかし、これらの将棋はルールの複雑さなどもあって次第に廃れていったようです。ですが現在大将棋や中将棋はボードゲーム人気が高まる中で広めていこうとする人たちもいます。興味のある方はやってみてはいかがですか?

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